「ごはんを食べたいのに、手が震えて箸が持てないんです…」
そう話してくださった患者さまがいました。
動悸が強くて胸がバクバクして、食事の時間が怖い。
喉を通らず、食べること自体が不安になってしまう。
自律神経失調症や不安障害、パニック症状、限局性恐怖症の方に、とても多い状態です。
「頭では大丈夫って分かっているのに、体が先に反応してしまう」
この感覚に、戸惑っている方は本当に多いです。
実際、手の震えや動悸、息苦しさは、
自律神経の乱れと首・肩・背中の緊張が重なったときに強く出やすくなります。
交感神経が優位な状態が続くと、
呼吸は浅くなり、体はずっと“緊張モード”のまま。
その結果、食事・外出・会話といった日常の動作でも体が過剰に反応してしまいます。
整体では、こうした恐怖反応を「気持ち」ではなく「体の状態」として整えていきます。
首の奥、背骨まわり、横隔膜。
自律神経と深く関係する部分がゆるんでくると、呼吸が変わり、体の反応が静かになっていきます。
ある方は、
「コーヒーカップを両手でやっと持てるようになった」
と教えてくださいました。
そこから少しずつ、
家の中を歩けるようになり、夜眠れる時間が増え、
気がつけば家族と夕食を囲めるようになっていたんです。
この変化は、気合いでも根性でもありません。
自律神経と深層筋が整い、体が安心を思い出した結果です。
整体とセルフケアを重ねることで、
恐怖反応は「消すもの」ではなく「落ち着いていくもの」に変わっていきます。
寒さが強いこの時期は、特に自律神経が乱れやすく、
手の震え・動悸・不安感が出やすくなります。
だからこそ、
体から整えて、安心できる状態を積み重ねていきましょう。
焦らなくて大丈夫です。
体は、ちゃんと変わっていきます。