スーパーに入った瞬間、息が浅くなる。
人の気配、音、光。
急に胸が締めつけられる感じがして、
「また過呼吸になるかも」って怖くなる。
そんなふうに話してくれた方がいました。
パニック発作や自律神経の乱れがある方に、よくある状態です。
買い物に行かなきゃいけない。
でも、レジまで立っていられる自信がない。
それだけで外出が怖くなってしまうんですよね。
体をみると、
胸まわりが固く、呼吸がとても浅い。
首と肩の緊張も強くて、背中もほとんど動いていませんでした。
この状態だと、
人混みや緊張する場所で自律神経が一気に反応してしまいます。
最初の変化はとても小さくて、
「息が入りやすい気がします」
それだけでした。
そのあと、
「買い物に行けました。途中で帰らずにすみました」
少し時間が経って、
「レジに並んでも大丈夫でした」
日常の出来事だけど、
ご本人にとっては大きな一歩です。
過呼吸やパニック発作は、
気持ちだけではコントロールできません。
胸郭、背骨、呼吸、血流、自律神経。
体の土台が整うことで、
不安の出方そのものが変わっていきます。
突然よくなるわけではないけれど、
「今日は大丈夫だった」
そんな日が少しずつ増えていく。
通院されている方の変化を見ていると、
体が安心を思い出すと、人はちゃんと外の世界に戻っていくんだなと感じます。