空が少しずつ灰色に変わり、雨の気配が近づいてくる。
天気予報を見るより先に、頭の重さやズキズキする痛みで、天候の変化に気づくことはありませんか。
「また雨が降るのかな」
予定がある日ほど、ため息がこぼれる。周りにはいつも通りに見えていても、頭痛やだるさを抱えながら過ごしている人もいます。
こうした不調には、気圧の変化が関係している場合があります。特に片頭痛のある人は、天候の変化によって症状が悪化することが知られています。ただし、すべての頭痛が気圧によるものとは限りません。
低気圧頭痛は、気圧が下がることや天候の変化に伴って起こる頭痛を指す、一般的な呼び方です。
なぜ痛みが起こるのか、その仕組みにはまだ解明されていない部分もあります。だからこそ、「気のせい」「我慢すればいい」と片づけず、自分の身体の変化に目を向けることが大切です。
まず試したいのは、頭痛と天気の記録です。
痛みが出た時間、強さ、睡眠、天候、服薬などを簡単にメモしてみましょう。自分の傾向がわかると、対策を考えたり、受診時に症状を伝えたりする助けになります。
日頃から睡眠や食事のリズムを整え、無理を重ねないことも心がけたいものです。頭痛が繰り返される、生活に支障が出る、市販薬を使う機会が増えている場合は、医療機関に相談してみてください。
ただし、突然の激しい頭痛や、手足の麻痺、言葉の異常などを伴う場合は、天気のせいと考えず、すぐに救急医療につなげる必要があります。
雨の日に調子が悪くなる自分を、責めなくてもいいのです。
空模様を変えることはできなくても、自分の不調を知り、備えることはできます。
窓の外が曇る日も、身体の声に耳を澄ませながら、自分にできる小さな対策を見つけていけますように。