秋から冬へと向かう朝、冷たい風が頬に触れた瞬間、顔に鋭い痛みが走る。
歯を磨くとき、食事をするとき、何気なく顔を洗うとき。
ほんの小さな刺激なのに、思わず動きを止めてしまうことがあります。
「また痛くなるかもしれない」
そんな不安から、食事や会話まで控えたくなる方もいるかもしれません。
顔の片側に、電気が走るような鋭い痛みが突然起こる場合、三叉神経痛(さんさしんけいつう)が関係していることがあります。
三叉神経は、額・頬・あごなどの感覚を脳に伝える神経です。神経の根元に血管が接触して圧迫することなどが原因となり、短時間の激しい痛みを繰り返す場合があります。
洗顔や歯磨き、食事、会話、冷たい風など、普段なら気にも留めない刺激が痛みの引き金になることも特徴です。
ただし、顔の痛みには歯や顎、副鼻腔、帯状疱疹など、さまざまな原因が考えられます。「顔面神経痛」と呼ばれることもありますが、症状だけで原因を決めつけることはできません。
繰り返す痛みがあるときは、我慢せず、脳神経外科や神経内科などで相談しましょう。突然の顔の麻痺や手足のしびれ、言葉の出にくさを伴う場合は、すぐに救急受診が必要です。
顔の痛みは、周囲から見ただけでは伝わりにくいものです。だからこそ、ひとりで抱え込まず、まずは原因を知ることから。
いつものように笑い、食事を楽しみ、安心して過ごせる日常を取り戻すために、身体からの小さなサインを大切にしたいですね。